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GRENEについて

GRENE環境情報分野のご紹介

背景

平成22年6月に閣議決定された新成長戦略~「元気な日本」復活のシナリオ~において、「環境・エネルギー」が成長分野として掲げられ、「グリーン・イノベーションによる環境・エネルギー大国戦略」が定められました。また、総合科学技術会議が平成22年12月にとりまとめた諮問第11号「科学技術に関する基本政策について」においても、「グリーンイノベーション」が大きな成長の柱の一つと位置づけられ、この実現に向けた施策の推進について議論されました。

グリーンイノベーションによる成長を加速するためには、大学等の「知」を結集し、研究開発及び人材育成のための体制と活動を強化することが不可欠になります。そこで、文部科学省では、環境エネルギーに関する重要研究分野毎に、国内の有力大学等が戦略的に連携し、研究目標や研究リソースを共有しながら当該分野における世界最高水準の研究と人材育成を総合的に推進するネットワーク構築に向けた取り組みが開始されました。

以上の背景により設立されたのが大学発グリーンイノベーション創出事業「グリーン・ネットワーク・オブ・エクセレンス(GRENE)」です。このGRENE事業には、先進環境材料分野、植物科学分野、環境情報分野、北極気候変動分野の4分野が設置されています。

GRENE環境情報分野とは

GRENE事業4分野の中の一つで、環境情報を活用して気候変動への適応等の課題に取り組む大学・研究機関が、文部科学省の「データ統合・解析システム(DIAS)」を中核基盤とするネットワークを構築し、課題解決に向けた環境情報の利活用の促進及びそのための人材育成を図ることが目的です。

データ統合・解析システム(DIAS)とは、大気、陸域、海洋、人間圏などに関する観測や気候変動予測などによって得られる多種多様で大容量のデータを統合解析し、科学的・社会的に有用な情報に変換して提供するための情報基盤のことです。

GRENE環境情報分野の実施内容

一般的に、地球観測データ、気候変動予測データ等は、極めて複雑な要素からなる自然環境の一部の投影であるため、非専門家が直接理解することは非常に困難です。こうした理由から、地球観測データや環境情報が、多岐に亘る地球規模課題の解決や、自然災害からの復興に向けた検討を行う際などに、市民や政策決定者に対して適切に利活用されるためには、科学的・客観的な知見をもとにした応用課題毎の検討、詳細化、整理が必要です。

そこで、GRENE環境情報分野では、「課題解決型研究開発・人材育成」次の6課題を実施します。

icon_triangle 生物多様性・生態情報の環境情報への統合化、および統合情報を利用した生物多様性影響評価法開発
icon_triangle 衛星データ等複合利用による東アジアの二酸化炭素、メタン高濃度発生源の特性解析
icon_triangle 分野連携による地球環境情報統融合ワークベンチを活用した流域レジリエンスの向上
icon_triangle 環境情報技術を用いたレジリエントな国土のデザイン
icon_triangle アジアモンスーン地域における気候変動とその農業への影響評価
icon_triangle 気候,土地利用,人口の変化が引き起こす新たな健康リスクの予測モデル構築とその検証に関する研究基盤形成

同時に、長期化・多種多様化する地球規模課題に包括的に対処するためには、こうした取り組みを将来にわたって持続させなければなりません。そのためには、課題毎の人材育成とともに、分野間を連携するためのネットワーク体制の構築が不可欠です。

そこで、上記課題の実施にあたり、大学等を中心とした研究機関のネットワーク体制の構築を行う機関として、東京大学地球観測データ統融合連携研究機構が文部科学省により選定されました。